あぱの日記帳

拙い言葉を綴る

黒沢くんの勇気の話

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

 

青春の一冊。

僕は元から国語の時間以外では活字を目にしない生活を送っていました。

まぁ要するに漫画っ子だったわけで。

 

最近になって漫画と小説・文章の本の違いってなんだろう?

って思ったのは、想像力の使用度合いなんだなっていう結論に至りました。

漫画では見たものそのままを受け止めるから、

100人が読んだら100人が同じような背景や動きを想像できますが、

小説やらの文章では、100人読んだらそのひとりひとりが別のものを想像できるという点。

 

一つの回想シーンなんかもどういう色合いなのか、どういう動きなのかは

受け手は感性ですし、書き手は表現力によりますし。

とにかく小説等文章ものは読む度に別の作品になるというのはすごく面白いポイントだと思います。

 

 

真っ先に話がそれていくスタイルで申し訳ないですが、話を戻すと、

僕の青春の一冊は「キャッチャー・イン・ザ・トイレット」(伊勢勝良・著)です。

 

 

 あれ?青春じゃなくて性春じゃね?みたいなことになりそうですがスルーします。

 

 

原題は、一時期ネット上で大変な話題になりました「オ◯ニーマスター黒沢」、

こちらの文庫版ということです。

タイトルからヤバイとか思われることが多々なんですが、

実際は思春期の少年少女の葛藤が色濃く描かれた作品になっています。

 

 

ざっくりと、いやこれ前半部分はすっごい濃いんでほんと全部察してもらう形なんですけど、

主人公・黒沢翔はですね、あること(察し)を日課にしています。

その日課がある日クラスメートの女子にバレてしまいまして。

実質弱みを握られる形になるわけですが、そこから始まる物語…という感じになってるわけですね、

詳しく書いてしまうと7割位モザイクかかりますからね、はい。

 

 

 

この作品の主人公黒沢は中学生で、もちろん中学校が舞台の作品になります。

物語に出てくる人物はすべて中学生、あの日の自分はどうだったかな?と重ねあわせることでより一層楽しめるかと思います。

主人公ほどアブノーマルな人ももしかしたらいるのかもしれません。

 

 

でも、中学生ってどこか「路頭に迷う時期」という印象が少しあったりします。

いわゆる思春期っていうもんですが、彼女を作ったりする子もいれば、

今まで仲良かった人とのつきあい方がわからなくなったりだとか。

いじめっていうよくない文化も表面化しやすい時期だったりします。

 

そういった葛藤がなくなるのって、最終的に誰かしらの何かしらの勇気だと僕は思っています。

この本は、黒沢くんが勇気を持って大人になっていく、そんなお話です。

 

 

僕がこの本を読んだのは発売してすぐの頃で、

もともとWebで掲載されていたものに加筆修正を加えた形だったため、すぐに購入しました。

その頃はすでに高校生になっていたのですが、

(若干のネタバレになったらすいません)「好きになった女子に彼氏ができた時のヤケクソ感と悲壮感」はとんでもないものになるんです。

そんな辛さもこの本には入ってます。

 

 

高校生の時に出会えてよかったな、ということと、

勇気を持つことの大切さを学んだ気がするな、なんて思いこの本を選んでみました。